SPC証券
  • SPCアセットの視点

不動産証券化は、不動産投資家による不動産投資を容易化するための投資ツールであり、アセットマネージャー(AM)は、投資家利益の追求を目的として次の業務を行う。

  1. 不動産のデューデリジェンス(DD)と収支シミュレーションを実施し、投資商品としての適格性を確保する。
  2. 1つのファンドに複数物件を組み入れることにより、リスク極小化を図り、かつ、投資単位を小口化することで、多額の資金を持たずリスク許容度が必ずしも高いとは言えない投資家層に不動産投資の機会を提供する。
  3. 投資ポートフォリオの改善を通じて投資パフォーマンスの向上をもたらす。
  4. 不動産の金融商品化によって、換金性(流動性)を向上させることで資産価値を高める。

金融商品取引法その他の制度変更は、不動産証券化を通して不動産投資家のすそ野が広がっていく過程において、不動産投資家の保護の要請が一層強まっていることを受けたものと考えられる。規制導入は、業界全体のクオリティ向上をもたらし、不動産投資家の市場への誘引にも有効なものと考えられる。

不動産証券化商品の作り手にとって、不動産市況が上昇する局面では、その上昇トレンドに乗り、単に結果を出すことが重要であったが、今後は案件組成、投資勧誘、ファンド運営の各層における適切な管理手続きの履行と投資家への説明責任を果たすことも含めた中で、投資家の利益の極大化を図ることが重要となる。